松田流藝術叢書の編集を担当しました

2026年にhakari contemporaryで開催された、現代美術家の松田将英による個展「非道 | Ateleology」に合わせて刊行した書籍『松田流藝術叢書』の編集をOVERKASTが担当しました。

匿名期と実名での活動のなかで松田氏が15年間編み上げてきた思想と実践を、本人の口伝をもとに編纂者が日英併記でまとめた一冊。

松田氏の実践は、既存の制度や形式の外側からの批評ではなく、対象に擬態しながら、その成立を支える作動条件の揺らぎへ介入するものとして捉えられます。本書に用いられた擬古的かつ権威的な文体や、叢書を思わせる装丁もまた、単なる表現上の意匠ではなく、書物や藝術がいかなる条件のもとで権威や固有性を獲得するのかを探る実践の一部として構成されています。

本書は一冊の書籍であると同時に、流通や解釈の過程を含めて成立するひとつの作品として構想されています。読むこと、所有すること、販売されること、異なる場所へ運ばれることを通して、意味と逸脱、固定と変容のあいだを往還し続ける運動そのものが、本書の在り方を形づくっています。

松田流藝術叢書|Matsuda-ryū: The Art of the Ordinary

松田流藝術叢書

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